オトナ その6

若者>
ある特定の職業の人たちが、虐げられているような気がするが・・


オトナ>
”おいしい仕事”は、みんなやりたがるから
倍率が高くて、その仕事に就くのが大変。
簡単になれる仕事でも、人材過剰で賃金も下落する。
自然に割に合わなくなる


その逆に、”経験要らずの、割に合わない仕事”は辞めていくやつがおおい
だから明日からでもなれる。学歴不問、履歴書もいらないかも。


たとえば・・
葬儀屋が儲かるという情報はずいぶん前から言われているが、
目指す人が多くなりすぎて人材過剰で値崩れしたなんて話
とんと聞いたこと無い。やっぱりキツイんで辞めてく奴が多いのだろう。

一方、AV男優などは魅力的な職業だが、
余りにも魅力的過ぎるがゆえ、みんながやりたがるために
賃金は異常に低い。


とにかく”果実”のうまみがあればあるほど
競争は激化して、リスクが高まるので、差し引き感情では”得”が減少する。


おいしい仕事は、おいしければおいしいほど、
蜜に群がる連中が増えてきて、競争も激化し
あっという間に蜜は分配されてしまう
つまり・・蜜がうまければうまいほど、すぐうまみがなくなるもんだ
みんながみんな、競争の輪の中に飛び込むわけではないしな


上手そうな蜜ほど、その香ばしい香りによって、
皆にはかくしとおせないもんだ。


問題なのは、上手いのにかかわらず香りを出さない花だ
それは、知るひとぞ知るおいしい秘密の場所となる
これこそが、公平ではないシロモノだ
蜜のありかの情報をもっているものに、はなはだしく有利。


でも、そんな花はめったに無い


とにかく世の中、案外うまくできている。
永久にお得な職業なんて、めったにない


だからおいしい思いをしている奴に嫉妬するのもほどほどにしろ
奴らの天下も、長くは続かないものだ。


唯一異なるなるパターンが
本来なら、競争の激化、人材過剰にともなって、
うまみが減少すべきはずなのに
”俺達はこんなに苦労してこの職業についたんだから
 その、元を取り返すには、今よりももっと優遇されるべきだ!”
と主張して、それが通ってしまった場合


苦労の元を取ろうとするとおかしくなる。
官僚、政治家、歯科医師など、政治的に力を持っていて
自分の位置を操作できる人工的な職業などが、危ない。


だが、他は問題ない
技術の変化により、自然に仕事がへってしまった職業などは
自然の流れに任せておけばよい。