扇動者 その5

若者>
俺達が静かにしてやてるのに何で来ないんだ!!


答えられないだろうな、奴は。
じゃあ、オレから言わしてもらう。


へーん、結局バカがばれちまうからだろ!やーい



それとも、静かにしてやったんだから
恩を感じて、バカみたいにのこのこ来出すかもしれない。
そうなったら、小鳥が罠にかかったも同然!
奴に恥をかかすチャンスができるわけだ


おお!!行く、行かない、
奴がどっちの手段を取ったとしても
恥をかかすことができる!


勝戦略だーーーーーー!!
俺様、なんて頭がいいんだろう!!!!



扇動者>
ようし、もしあの女がキャンパスにきたら
バカであるという証拠を握って、マスコミにばら撒いてやれ。ウソでも良い。
マスコミはのどから手が出るほどほしがっているからな。
絶対に乗ってくるぞ、となると金は弾むだろう。
君の小遣い稼ぎにもなるだろうな


若者>
それはアコギすぎないか?


いくら敵とはいえ、
他人のプライバシーを切り売りして収入をえるのは倫理に反するのでは?
あの女のフトコロには一銭も入ってこない、フェアではないのでは?


扇動者>
バカ!!相手を打倒するのに、手段を選んでどうする。
そもそも、裏口、不正操作、向こうが手段を選んでないんだぞ!
だったら、こっちも手段を選ぶ必要、ないではないか


人を傷つけていない。ウソツケ!!紙をつかった暴力も同然!!


だったらこっちも紙をつかった暴力で
やり返そうではないかーーー!!!!


若者>
よーし。なんか燃えてきたぞ!!
今後の、人生の目標が出来た感じだ。


なんか、この戦いに、これからの人生の、
すべてのエネルギーを注いでいいとまでおもってきちゃったよーん


扇動者>
そうだ、その意気だ
そのためには、まず僕の本を買いなさい
ちなみに一冊4500円、全150巻だ


若者>
なんか、値上がりしてないか?


扇動者>
気のせいだ。