16


広末涼子
ある人は必要に迫られていない、積極的な意志も無い
もう一人は必要に迫られ、明確な意思があって仕事をしている
二人はまったく同じ仕事をしているんだけど
この二人の仕事を、一人は仕事じゃなくて、もう一方は仕事だって
区別できるんですか?

クライアントは、区別して、仕事を発注するんですか?
たとえ、出来あがってくる仕事が同じでも?



若者>
ううっ



広末涼子
仕事なんて、区別するのも何をするのも
発注がわ、つまり需要側の都合がすべてなんですよ
供給がわの個人的な身の上話なんて、
むこうは知ったこっちゃないんですよ。


誰が作ろうが、同じ値段で、出来上がってくる仕事が同じならば、
みんなおんなじ。プロセスは気にしない。



若者>
お前、結構わかってるじゃんか
商とか政経の方がいいな



広末涼子
わかってるから、あえて行く必要なんて無いと思って
だから違う学部にしたんです。
同じ学部じゃなくて残念だったかしら?


若者>
っていうか、
大学なんていかなくて、いいような・・


広末涼子
じゃあ、行かないことにするね



若者>
ああーそれじゃ困るんだよなあ



広末涼子
どうして?


若者>
あ、それは・・・



広末涼子
もしかして、私に会いたいとか?



若者>
いや。そういうわけじゃなくて・・



広末涼子
というわけで・・

月曜9時。リップスティクよろしくね。
テレビタックルに浮気しないでよ。それじゃ



若者>
ああ、ちょっとまって



がちゃ



扇動者>
気のせいかもしれないが・・・




お前、論破されてないか?




若者>・・・・